根府川ライフ


カテゴリ:趣味(骨董、美術)( 89 )



「絵馬」の鑑賞ツアー

3/7-9 京都、奈良、和歌山の神社、寺の「絵馬」鑑賞ツアーをしました。

 NHK番組で谷啓がガイドする「美の壷」なる番組があります。石仏、山水画、漆器、古伊万里、盆栽、瓦屋根などの選び方・鑑賞法の「ツボ」を解説する「美術の鑑賞マニュアル」で面白い。

2月に「絵馬」の美のツボがあり、紹介のあった京都の北野天満宮、三宅八幡宮に加え、奈良の「三輪明神」と和歌山の「紀三井寺」にドライブしました。

さまざまな願いが込められてきた絵馬は、また庶民が身近に楽しめる芸術として、人々の生活に深く根づいてきた。「絵馬」鑑賞のツボは; 1. 込められた祈りの発見 2. 細部の工夫の発見 3. 絵馬堂は庶民の美術館です。

① 京都「北野天満宮」
学問の神様菅原道真の天満宮総本山で、長谷川等伯画の弁慶絵馬や秀頼奉納絵馬が宝物殿にあるほか、絵馬堂には馬・風景・武者物だけでなく中国の賢人らしき絵など50枚以上の絵馬が掛かっている。
丁度受験期で梅の咲く中で多くの神頼みの受験生がいました。

左:梅咲く北野天満宮本殿 中:孔子と弟子たち? 右:絵馬堂内部
 

② 京都「三宅八幡宮」
子供の守り神、かん虫封じとして京都では有名な神社で、明治から昭和初期の150枚の子供絵馬が残っている。683人の子供が名前入りで行列して描かれているのもあり、子供の健やかな成長を祈る村、学校単位の奉納と想像される子供絵馬が珍しい。また、狛犬の変わりに狛鳩が鳥居前に並んでいるのも面白い。

左:三宅八幡宮狛鳩 中:絵馬会館内部 右:683人名前入り子供行列絵馬
 

③ 奈良桜井・「三輪明神(大神大社)」
万葉集でも歌われる三輪山がご神体の日本最古の神社です。残念ながら絵馬は無く直径3mの巨大杉玉がぶら下がっており期待外れ。ここは、酒の神様でもある。

左:三輪明神ご神木杉 中:本殿杉玉 右:古墳の棺カバーを利用した額
 

④ 西国33ヶ所2番札所和歌山「紀三井寺」
紀州徳川、紀伊国屋文左衛門などの縁の絵馬を期待したが、本堂軒裏に10枚ほど仏教関係の書字、絵があるだけだった。

左:紀三井寺本殿(桜つぼみ硬し) 中:天女絵馬 右:海の風景絵馬?
 

15年ほど前の水島で単身赴任していた休日には、丸亀競艇の始まる前に琴平神社の900段の階段を登り必勝祈願をした。そう言えば、本殿横に絵馬堂があり立派な多くの船絵馬があったのを思い出しました。

子供も大きくなり、今更神仏頼みも無いのでこれからは絵馬を探しながら神社仏閣巡りも面白いかなと思いました。
[PR]
by akiotakahashi | 2009-03-10 23:17 | 趣味(骨董、美術) | Comments(4)


妙心寺展、福沢諭吉展、平山郁夫展のはしご

2/8 上野国立博物館の妙心寺展、福沢諭吉展、日本橋三越の平山郁夫展のはしごをしました。

臨済宗妙心寺展に9:30開館と同時に入りゆっくり観ました。狩野派の絵画も良いが、教科書でなどでよく見る白隠禅師の「達磨像」の縦2mの大作に圧倒されました。また、多くの禅師の墨蹟は意味深く面白いものです。

上野国立博物館内   長谷川等伯・猿猴図(小さい)、 白隠慧鶴・達磨像
館敷地内の慶応義塾創立150年記念福沢諭吉展では、18才で洪庵の適塾で学び23才で蘭学塾(後の慶応)を開いた才能、先駆的な考えと幅広い能力に改めて畏敬の念。今の日本は福沢精神に回帰する必要があります。
慶応義塾は金持ち坊ちゃん学校のイメージが強いが、福沢の信条は「鍛錬、質素と無風流」、慶応創立の目的は「気品の泉源と智徳の模範」。更に 「先ず獣身を成し、而後に人心を養う」の書を見て、会社の先輩、同輩などの顔ぶれを思い出しながら、獣心ではないかと複雑な気になりました。

右上の福沢諭吉書「独立自尊迎新世紀」の独立自尊は、日本の国だけでなく、個人にも示した偉大な先駆者、指導者のKey Wordです。


平山郁夫の昭和50-60年代の作品は独創的で好きでしたが、最近の作品はどれも同じ様なものばかりの大型粗制乱作、金儲け指向で面白くない。

国立博物館の常設展も見たので、帰ったのは夕方6時、展覧会巡りも結構疲れます。
[PR]
by akiotakahashi | 2009-02-08 18:45 | 趣味(骨董、美術) | Comments(9)


横浜美術館・セザンヌ主義展

1/25 横浜美術館・セザンヌ主義展に行きました。

美術の才もなく日本画の方が好きですが、入場券2枚手に入ったので混雑する最終日に一人で行きました。セザンヌ(仏、1839-1906)は、ゴッホ、ゴーギャンと同時代の後期印象派画家ですが、ピカソ、ベルナール、マティスなどの多くの20世紀画家に影響を与えたと知りました。

今回の展覧会はセザンヌ40点、影響を受けた内外の絵画100点が一堂に会する面白い企画。安井曽太郎、天才佐伯祐三、岸田劉生、有島生馬などの肖像画、裸婦などは完全に影響を受けている。また、小野竹喬の日本画「笠岡の風景」も確かに構図、色が似ており、梅原龍三郎の絵はなかったが北京風景の構図は影響を受けていることも解り面白い企画でした。
また、大正初めにパリに留学できた安井、佐伯らは特別豊かな家で恵まれていたなとも思いました。

一枚余りもったいないので、入場券売り場にいたアベックに「1枚どうですか」と渡そうとしたら、人相姿からダフ屋と思われ「何ですか?」と嫌な不審顔、それでも渡して向こうも急にニコニコ。入場券(¥1,400)売り場の長蛇の列にも、不況とはいえ日本は豊かな国だとしみじみ思いました。
[PR]
by akiotakahashi | 2009-01-25 18:56 | 趣味(骨董、美術) | Comments(1)


12世紀南宋「夏珪」の山水画

11/22 奈良の実家にある掛軸を久しぶりに開きました。

30年前、新聞を読んでいた沈着冷静な父が「オッー」と声をあげた。家にある掛軸と同じものが、上野国立博物館で展示されていると言うのだ。すぐに博物館へ行き「夏珪の本物だ」と興奮気味だった(想像ではあるが・・・)

当時は同じものがあるのは「贋物の証拠だ」と馬鹿にしていた。しかし、ゴッホ・向日葵、モネ・睡蓮、ミレー・晩秋、若冲・鶏など著名な画家は同じ画景を描いて完成度を高めていくことが解ってきた。

上: 我が家の夏珪「江頭泊舟」
下: 国立博物館所蔵・夏珪「山水図」(ホームページより)





1978.1.23付日本経済新聞    右下の人物の拡大比較


改めて比較すると樹々、山々、泊舟、橋、余白構成などが微妙に違うが筆のタッチは全く同じで、「夏珪」(重要文化財級)だと確信した。
新発見として国立博物館で並べて展示する企画を提案すべきか思案中。また、将来所有権をめぐり兄と醜く争うのではと今から心配。

(国立博物館ホームページなどから) 夏珪は南宋の中期の画院画家。山水画をよくし馬遠とともに「馬・夏」と並称された。「山水図」は近衛家煕の「槐記」に記載される作品といわれ唐絵の最上のものとして珍重された。また、雪舟、狩野探幽が手本としたといわれる山水画である。
[PR]
by akiotakahashi | 2008-11-27 00:09 | 趣味(骨董、美術) | Comments(4)


「風神雷神図4品」と「15世紀タイ国アユタヤ朝の仏頭」

11/3 上野国立博物館「大琳派展」に行きました。
洗練された琳派の絵画、工芸品、書は見事なものですが、約100年毎の「風神雷神図」(俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一/鈴木其一の4品が一堂に会する迫力に圧倒された。
基本構成は同じでも配置、配色、筋肉、目、爪、太鼓、雲の夫々微妙な違いを見つけるのも間違い探しのようでもあり、各作者の意思の違いを見るようでもあり、久し振りに良いものを鑑賞できて満足しました。
左上より俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の「雷神」

さて、帰りに東洋館の常設展示物の仏像を見て驚いた。22年前にタイ・バンコクの製油所の技術支援をしていたときに、オリエンタルホテルの骨董店で地方の美術館から流れてきたとの言葉を信じて購入した仏頭とほぼ同じものがあるではないか(写真は撮れない)! 歴史的には13世紀スコータイ朝または15世紀アユタヤ朝のものだと確信し、自分の審美眼(心眼)に自画自賛。
タイ国政府の重要文化財返還要請に応じて、プミポン国王からお褒めの言葉をもらえるかと夢想している。
アユタヤ朝時代期待の仏頭        スコータイ朝仏頭(世界史研究・山川出版)
(頭は同じでも鼻とあごの感じがスコータイ朝時代と違うか?)
[PR]
by akiotakahashi | 2008-11-03 18:00 | 趣味(骨董、美術) | Comments(1)


縄文時代(6000年前)の海底古木

(良寛ページの続き)
良寛さまのご利益で色々楽しむことが出来ました。
① 出雲崎での中越沖地震復興イベントでは、縄文中期(6000年前)の海底古木を入手できました。
2007.716の中越沖地震により海底地殻が揺れ埋没していた海底古木が大量(8km沖100m水深、10km×1km範囲)に現れ、鯛網に掛かっている。付着物の分析で6000年前の妙高山・焼岳の噴火によりなぎ倒された樹木が土石流に流され、出雲崎沖まで流れ着いた説が有力です。
(研究概要「2007.7新潟大学文献」ご参照)

② 国上寺では12年毎に開帳される本尊阿弥陀如来(奈良時代)を拝することができた。ご本尊の手には紐が繋がれ、その紐の端を握り、ご本尊の目を見ながらお祈りするのは実に有難い気持ちになります。
     
大江山の鬼退治で有名な「酒呑童子」も鬼になる前は、この国上寺に預けられていました。国上山麓に酒呑童子神社があり、賑やかに仮装する「酒呑童子鬼祭り」も楽しみました。
イベント会場では買い物をする度に海底古木の引換券が配布されるので、「足るを知る」を忘れて5個も古木をもらい少し恥ずかしい気持ち。後日6000年前の古木で仏像を彫りたいと、夢を膨らます。

なお、新潟(小千谷、長岡、柏崎)には木喰五行上人の木喰仏「微笑仏」が多く残っており、見学したかったが予約が必要でチャンスを逃したのが残念でした。
[PR]
by akiotakahashi | 2008-10-15 04:12 | 趣味(骨董、美術) | Comments(1)


黄河文明(4000年前)の灰陶土器

(骨董関連で)
古いものでは1.5億年前の恐竜の化石のほかに、4000年前中国・黄河文明時代の灰陶土器を持っている。
4年前、北京の高級骨董店の並ぶ琉瑠廠街の店で、奥の棚に古い土器を見つけた。「時代は何時か(什マ時候)」と聞くと、「4000年前だ」と言う。高校世界史で黒陶・灰陶・彩陶があったのを思い出し、傷も少なく信頼出来そうな店主なので即買った。
帰宅して古い教科書を調べると、正に同型のものが載っているではないか(感動)!
最近中国では、古い土器が続々と発掘され骨董の価値は下がっている。しかし、4000年前にどんな人がどのようにこの器を使っていたか想像するだけで夢が膨らむ。
[PR]
by akiotakahashi | 2008-10-11 06:37 | 趣味(骨董、美術) | Comments(1)


子ども恐竜の化石(1億5000年前ジュラ紀)

(旅順ページに更に補足)
9/16 旅順203高地への途中に大連自然科学博物館に行きました。各種化石、大型恐竜の骨格、鉱物など豊富で時間が無かったのが誠に残念。特に興味を引いたのは30匹まとまった孵化したばかりの恐竜と卵の化石でした。(残念ながら博物館で写真は撮れない)

さて、実は小生、子ども恐竜の化石を持っている。3年前北京の朝陽古物市で偶然に発見し「本物か(zhe是真的嗎)?」と聞くと、「そうだ(是的)」と言うので即買った。博物館のものと比べると骨格の色が濃い、傷みが無く完全に近い、石が硬いなど違いはありますが、更に科学的に価値のあるものか夢は膨らむ。

[PR]
by akiotakahashi | 2008-10-09 22:48 | 趣味(骨董、美術) | Comments(3)


1882年製OMEGAの置時計

ブログ開設を案内したところ、「もう少し面白い内容を!」とのコメントを I 君からいただき、9/16 旅順ページに補足してご紹介:

改革開放で瀋陽(奉天)には、露天が立ち並び大賑わいでした。骨董店で水晶にセットされたオメガの時計(1882年)を見つけた。

水晶は幸運を招く縁起物で、骨董品としても値打ち品とみて即買った。


帰国して調べるとスイス・オメガは1848年時計工房として始まり、1894年にΩマークを出したとあり、これは更に価値あるΩ品か夢は膨らむ。
[PR]
by akiotakahashi | 2008-10-07 06:59 | 趣味(骨董、美術) | Comments(8)

    

小田原・根府川にミカン畑を借り仲間と楽しんでいる。ミカン作業、登山、趣味など紹介
by akitaka
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28