倉敷への新幹線の日帰り出張は疲れるので、土日がつながれば、大阪の安ホテルに泊まることにしている。
ホルモン居酒屋 ”きらく” が楽しみで何時も入るが、隣席の老人から声を掛けられた。
島根・浜田の出身で、「鉄筋工だが、ビルの建設が減り、鉄筋の仕事が2日間無いので、土工で1万円を稼いだが、しんどい。」と言う。
(ホルモン居酒屋 ”きらく” 、 段ボールとビニールシートで防寒対策)
「あんたは何や?」と問うので、「配管だが、年をとると目が疲れるので、きつい。」と答えた。
浜田の海と魚の話をし、ご飯とホルモン煮をゆっくり食べて、270円払って帰って行った。
寒風の夜の街は、自転車付きの段ボールの寝屋が並び、真面目に働いても報われなかった老人も多いのかと、世の不条理を考えました。
白居易の贈内子「貧中有等級(貧の中に等級あり)」を、思い浮かべた。