7/1~7/5 JR列車北海道縦断(続き)
<稚内>
日本最北の間宮林蔵が樺太に渡った宗谷岬に、行きたかったのが、ようやく実現した。
対岸サハリンまで43kmの樺太半島が、ぼんやりと眺められ、海産物の宝庫の樺太半島、千島列島を手離したのが、残念。
(宗谷岬から宗谷海峡、樺太を望む)
宗谷海峡、オホーツク海は波が荒く、間宮林蔵も命懸けの測量だったことが解った。
濁っている海岸線をよく見ると、コンブで採りたかったが、“密漁禁止”の看板があり、これも残念。
なだらかな起伏のある周氷河地形の宗谷丘陵は、黒牛が放牧され、風力発電の風車が回り、雄大で素晴らしい。
(日本最北端の地、 宗谷丘陵の鹿もいた風力ファーム)
<函館>
函館は初めてで、函館山の夜景は、海岸線と奥深い街並みの明かりが、うわさ通り綺麗だった。
この夜景だけで、5分毎に運航の150人乗りロープウェイ(1200円)は、30分待ちの大混雑で、展望台でも後ろから覗くだけ。1日400万円以上の売上と試算し、函館は大儲け。
函館の街は、教会群の夜のライトアップも綺麗で、家内も珍しく喜んだ。
(蝦夷駒ヶ岳, 函館山より、 函館魚市場)
函館戦争激戦の五稜郭近くに、98mの展望塔があるが、入場料840円なのでためらった。
考えてみれば、五角形の城跡は上から見下ろさないと、形が解らないので止む無く登った。
五稜郭は美しく、また、函館の街、函館湾の眺めも美しい。
(五稜郭、 函館漁港のイカ釣り船)
<車窓と街中風景>
1. 北海道は、未開の地は既になく、広大な畑田は、生産性が良さそう。働いている姿がまったく見られず、機械化と農薬で気楽な農業になったかと、失礼ながら思った。
2. 牧草地が多く厩舎はあるが、放牧されている牛馬は、稚内近くで見ただけだった。牛も鶏と同じで、狭い囲いに入れられ、栄養過多の餌を食べ続け、太って屠殺されるかと、可哀そう。
3. 水田の北限は、幌延、名寄の辺りのようです。地球温暖化により、これからは北海道を、米の自給が100%できる生産拠点としたほうが、無駄な国税を使わずに済むかと、失礼ながら思った。
4. 北の果てでも、若い女性は厚化粧、ホットパンツ、スマホで、東京と変わりない。リンゴほっぺで、大根足の女性、女学生もいた方が、北の果てらしいかと、失礼ながら思った。
5. 中国人観光客の多さには、驚いた。旭山動物園、函館山、ノシャップ岬水族館も、半分以上が、中国人だった。"爆買い"で非難の声があるが、日本経済に貢献してくれるお客様を忘れていて、単なる妬みに近い。