4/30 桜井の家で父が大切にしていた狩野松栄(1519 - 1592)の掛け軸“石榴(ザクロ)”を出した。
痛みが激しく署名がなく、落款押印も明確でないが、軸先は象牙でそれなりの価値がありそうな一品。(襖絵を切り取って装丁した感じ)
狩野派3代目絵師の狩野松栄は、国宝もあるが、父元信と息子永徳の巨名にかくれ影が薄く、また、石山本願寺・安土城・大阪城の襖絵、壁画などは焼け落ちて現存する作品が特に少なく価値が高い。
絵には興味はないものの、重要文化財の価値があるか鑑定をしてもらいたいが、所有権がないので持ち帰れない。
母の亡き後、兄と醜い骨肉の争いをして、あの世でまた両親を泣かすことになりそうです。