1/25 横浜美術館・セザンヌ主義展に行きました。
美術の才もなく日本画の方が好きですが、入場券2枚手に入ったので混雑する最終日に一人で行きました。セザンヌ(仏、1839-1906)は、ゴッホ、ゴーギャンと同時代の後期印象派画家ですが、ピカソ、ベルナール、マティスなどの多くの20世紀画家に影響を与えたと知りました。
今回の展覧会はセザンヌ40点、影響を受けた内外の絵画100点が一堂に会する面白い企画。安井曽太郎、天才佐伯祐三、岸田劉生、有島生馬などの肖像画、裸婦などは完全に影響を受けている。また、小野竹喬の日本画「笠岡の風景」も確かに構図、色が似ており、梅原龍三郎の絵はなかったが北京風景の構図は影響を受けていることも解り面白い企画でした。
また、大正初めにパリに留学できた安井、佐伯らは特別豊かな家で恵まれていたなとも思いました。
一枚余りもったいないので、入場券売り場にいたアベックに「1枚どうですか」と渡そうとしたら、人相姿からダフ屋と思われ「何ですか?」と嫌な不審顔、それでも渡して向こうも急にニコニコ。入場券(¥1,400)売り場の長蛇の列にも、不況とはいえ日本は豊かな国だとしみじみ思いました。