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根府川ライフ


根府川の関東大震災大惨事と釈迦堂

12/21 連荘でミカン採りに行きました。根府川には、東の根府川鉄橋、西の餘部鉄橋と称される大鉄橋があり、今も東海道線が走る。
1923年の関東大震災では、地震、津波だけでなく山岳崩壊による山津波に襲われて1部落60戸が土砂に埋没し、住民80人が惨死した。更に、この部落上に架した根府川鉄橋(長さ90m、高さ30m)も破壊し、根府川駅に停車した客車が乗客約200名とともに海に流された大惨事、悲劇の地です。
この地方は江戸時代初期に地震、津波の被害が多発し、安泰祈願のため鉄橋の下にあった岩泉寺の地上3mの岩盤に釈迦如来像が彫まれた(1656年)。

東海道線根府川大鉄橋の迫力     釈迦堂釈迦如来像(新しく見えるが歴史ある岩盤像)
 
 関東大震災で破壊された鉄橋と土砂の中に、この釈迦如来が一つの損傷もなく奇跡的に掘出され、地下3m(6m埋まった)の洞窟に祭られている。
地元のご老婆が清掃して花、ミカンを供えお祈りしている姿に心が洗われる。根府川駅からミカン園まで20分根府川鉄橋を眺めて大惨事を偲びつつ坂道を登る。また、海を見ながら途中の果樹園でレモン、柚子などを失敬してミカン作業の休みに絞って焼酎に入れるのも楽しみの一つ。

① 釈迦堂(この地下に釈迦如来像がある) ② 大鉄橋遠望(手前は新幹線、中央左は高台に移設した岩泉寺)  ③ 根府川駅の関東大震災殉職者碑
伊豆半島はフィリッピン海プレートに乗って本州に衝突したのが定説で、根府川はまさにその境界にある不安定な地盤です。 家内が「根府川のヒルトンホテルで食事をしたい。」と言ったら、「君子危うきに近寄らず」と答えればよい。(ご参照:新地震学セミナー「根府川の山津波」
本日は冬至なので失敬した柚子で風呂につかりました。南無阿弥陀仏・・・
by akiotakahashi | 2008-12-21 19:35 | 根府川とミカン | Comments(3)
Commented by rollingwest at 2008-12-21 21:48
根府川にこのような悲劇があったとは初めて知りました。
確かに地震があったら本当に逃げ場のない地形的ですね。
ミカン収穫の時に大地震が来ないことを祈るばかりです。
ところで、ミカン刈りの歓待ご回答は嬉しいですね!
今年は娘が受験なので一区切りついたら、お願いするかもしれません。もうその頃はミカンも終わりかな・・(笑)
Commented by masaok15 at 2008-12-23 12:36
まだ少し早いタイミングですが「2008年を振り返る」という記事を先程ブログに投稿しました。・・・過去のブログ記事とのリンクなど、ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
Commented by alkinist at 2008-12-24 08:49
根府川鉄橋は東海道線の在来線で往来する際、何度も通っていますが、眺めの良い場所としか認識していませんでした。こんな大惨事があったのですね。今後通るときには今までとは別の感慨に浸ることになりそうです。

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小田原市根府川で、ミカン畑を借りて、仲間と楽しんでいる。ミカンだけでなく、山・旅・グルメ・環境などを日記代わりに投稿します。
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