1/11 井伏鱒二(1898-1993)の漢詩訳を読みました。
于武陵の漢詩「勧酒」の “花発けば風雨多し 人生別離足る” が好きで、親しいのが亡くなった時に思わず口に出る。
この漢詩に、井伏鱒二「厄除け詩集」で詩訳があるのを見付け、本質をとらえた7・5調が読みやすく、感心した。
“花に嵐のたとえもあるぞ 「サヨナラ」だけが人生だ” と詠むところが、素晴らしい。
( 勧酒 / 漢詩読み / 井伏鱒二 )
勧君金屈卮/ 君に勧むキンクッシ(金の盃)/ コノサカヅキヲ受ケテクレ
満酌不須辞/ 満酌辞するをもちいず/ ドウゾナミナミツガシテオクレ
花発多風雨/ 花ひらけば風雨多し/ ハナニアラシノタトヘモアルゾ
人生足別離/ 人生別離足る / 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
有名な「春眠暁を覚えず(孟浩然)」の訳詩も良くできている;
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ (春眠不覚暁)
トリノナクネデ目ガサメマシタ (処処聞啼鳥)
ヨルノアラシニ雨マジリ (夜来風雨声)
散ツタ木ノ花イカホドバカリ (花落知多少)
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