10/9 東京芸大美術館「シルクロード特別企画展・クローン文化財失われた刻の再生」を観覧しました。
東京芸大は、劣化が進行する文化財や失われた文化財を、クローンとして復元する技術を開発した。
法隆寺の国宝・釈迦三尊像、焼失した金堂壁画が、実物大の金堂の中に復元展示されている。
3Dスキャナー、3Dプリンターを利用して、仏像の鋳型を作り鋳造し、また、壁画はデジタル技術と、伝統的アナログ技術を駆使して、色だけでなく表面の凹凸・筆のタッチまで、実物そのままだ。
(法隆寺金堂、バーミヤン大仏の天井壁画, 景色はビデオの臨場感)
また、タリバンに爆破されたバーミヤン大仏の天井画、敦煌莫高窟の仏像・壁画、高句麗古墳の色彩壁画も実物大の模型に忠実に再現している。
実物は、近くで見れないが、複製なので、触ることもでき、壁の感触も味わえるのが良い。
文化財保存と公開による価値の共有の両立の問題を解決するノウハウを、世界に広めてほしいもので、良き企画です。
ノーベル文化賞があれば、受賞に値する。