クリスマスイブの12/24 映画「利休にたずねよ」を鑑賞しました。
利休が実際に使った長次郎・黒樂茶碗など本物の茶の名器を使い、裏千家今日庵・大徳寺・南禅寺などでロケをし、死んだ市川團十郎も出演し、国際映画祭で受賞したと聞き、かつて茶道の求道者だったものとして一見の価値はあるかと思った。
北野大茶会、小田原攻めの茶会などの迫力は映画のよさだが、風流・侘び寂びを奇妙に作った画像と無理に創作した筋書きなど、中身は見るに耐えない。
高麗王朝の娘が日本に拉致され、利休が愛し駆け落ちして切腹まで忘れないなど荒唐無稽で、北朝鮮拉致、従軍慰安婦が問題のときに時勢錯誤も甚だしい。
利休(海老蔵)の「私が額づくのは、ただ美しいものだけです!」には同感で、派遣先で訳のわからないのに色々言われる立場としては、同じ言葉を放って辞めてやるかと、思いました。
利休の辞世の句「人生七十 力囲希咄 吾這寶剣 祖佛共殺 提ル我得具足の一ッ太刀 今此時ぞ天に抛」(多少ヤケクソの雰囲気)