根府川ライフ


雪舟の「慧可断臂図」

10/17 文化の秋らしく岡山県立美術館「岡山美の回廊展」に出かけました。

楽しみは、雪舟の「慧可断臂図」で、念願の水墨禅画。

洞窟の壁に向かい座禅する達磨に弟子入りを求め、命をかけた決意の証として、自らの左腕を切り、達磨に差し出して見せる劇的な場面です。

水墨画だが、唇と切り口を赤く色付けしているのが、雪舟の特別な気合でしょうか。 (右手に切った腕を持っている)

反省の証として女狂いが一物を、パチンコ狂いが親指を切り、奥さんに決意を示すのと同じようなものか。また、パンソリ(韓国の語り民謡)の旅芸人の父親が、恨を極めさせるために娘の目を潰す壮絶な韓国映画「風の丘を越えて」を思い出した。

平安・鎌倉時代の仏像・神像から、岡山ゆかりの良寛、雪舟、宮本武蔵、浦上玉堂、竹久夢二、小野竹喬、池田遙邨、平櫛田中、片岡球子などの国宝5点を含む素晴らしき展示でした。

倉敷駅前で、倉敷小町と遭遇し、阿智神社の大祭と屏風祭りがあることを知り、美観地区に行った。

大原邸を含む白壁、格子のある旧家15軒の自慢の屏風、古美術、花を見せてくれ、日頃は外からしか見られない家の造りも興味深い。大原美術館前の大原別邸も特別公開され、初めて入った。 (¥1000の価値はないか!)

(倉敷3小町、   屏風祭り:吉井邸)


天領氏神の大祭らしく神輿も練り歩き、美観地区の川には巫女さんらしき美女が船に乗っているのも面白かった。

左より: 阿智神社の神輿、  美観地区の運河、  素隠居(団扇で叩かれると福が来る)


良寛の「積徳厚自受薄」(徳を積むは厚く、自ら受くるは薄し)の書を見て、今までの正反対の生き様を反省しました。

旧M社には、OH、HYさんなど倉敷の名家の方がおられたが、さすが世代代わりで屏風展示がなかったのは残念。
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by akiotakahashi | 2010-10-17 17:32 | 趣味(骨董、美術) | Comments(6)
Commented by wasitaka at 2010-10-17 22:19
私も倉敷に13年間も住んでいたにも拘らず、雪舟等の行跡には全く触れなかったことは残念でした。良寛も同様で、今更ながら今日の記事を読ませてもらって感心しております。akitakaさんも、明日からの活力が漲ってきているようですね。
Commented by rollingwest at 2010-10-18 06:30
弟子入りを懇願して手を差し出す図って何か恐ろしい~。達磨もひたすら座禅しすぎて手足が腐ってしまったという伝説もすごいですね。
修行するより倉敷小町を見ている方がいいかもしれない。(笑)
Commented by akiotakahashi at 2010-10-18 12:35
washitakaさま:雪舟は総社が出生地、中国で5年絵を学んだ禅僧だそうです。雪舟展示10点のうち4点が国宝で、雪舟の絵は本当に価値があるなと解りました。
小生も倉敷に20年おりましたが、阿智神社のお祭りは初めてでした。

RWさま:慧可は中国禅宗の2代目になったそうで、この気迫がなければ大成しないですね。
RWさん故郷と同じ良寛の字は、軟らかい字も書けるし、楷書みたいななも上手で感心しました。五合庵時代に求めに断りきれずに沢山書いたようで、個人所有が多く、RWさんご実家の納屋を探すと本物が出てくるかも知れませんよ。
Commented by chai at 2010-10-18 19:04 x
自分の身を切るのは痛いですが、このくらいの決意をしても駄目なときは駄目になりそうですね。韓国の映画は15年ほど前に見ましたが、印象に残る名画でした。
Commented by masaok15 at 2010-10-20 09:59
私も先日、名古屋開府400年記念:「変革のとき桃山」という特別展に行って、安土桃山時代の絵画や屏風図などを見て来ましたが、「文化の秋」らしくたまには美術館を訪れるのもいいものです。
雪舟の水墨画「慧可断臂図」は良さそうですね。数年前に中国を旅行した時、洛陽郊外の少林寺で見た赤い僧衣の達磨さんの絵が今でも印象に残っています。達磨大師は少林寺で壁に向かって9年間も坐禅を続けたそうですが、雪舟の絵は多分その時のことを描いたのでしょうかね。
Commented by akiotakahashi at 2010-10-20 15:53
chaiさま:「風の丘を越えて」は良かったですね。

masaoさま:岡山もなかなかの文化都市だと解りました。ご推察の通り、その画は少林寺の9年間の坐禅のときの場面です。慧可は弟子入りを許され中国禅宗の2代目となったそうです。

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